当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
スキンケアを中心に扱うD2C事業から、他の事業を残してブランドを引き継ぐための相談がありました。製造はOEMへ委託し、外部倉庫から自社EC、モール、卸先へ出荷する運営です。在庫やサイトだけを対象とせず、契約、権利、顧客への義務を切り分け、事業譲渡で何を移すか整理しました。
重視した条件
重視したのは、商品品質とブランドの考え方、定期配送、取引先への説明、担当チームの雇用です。候補先には物流や顧客対応の体制だけでなく、品質管理とOEMとの関係を確認する方針としました。商標や制作物、創業者の肖像等も一括して自由に使えるものとせず、権利と利用範囲を分けて検討します。
整理した論点
在庫は数量や原価だけでなく、ロット、期限、保管、販売速度、返品を確認する準備を検討しました。OEM契約の処方・仕様、発注条件、納期、品質の役割と、定期購入の配送・決済・解約条件も整理します。広告、SNS、EC、ドメインは管理者や移管可否を確認し、他事業のデータや契約が混ざる部分を区分する方針です。
検討の方向性
移行では、受注、決済、発注、倉庫、配送、問い合わせの担当をつなげて確認する計画を検討します。顧客情報は必要な範囲に限定し、告知や同意の扱いは契約と専門家確認を踏まえて整理します。アカウントや取引が自動的に移ると約束せず、未確認事項と移行負担を明らかにして承継条件を考える相談となりました。